よく熟れた女性

熟女っていう漢字から意味を察するに、そういうことなんだろうとは思う。
でも何だか言葉上だけの理解のような気がして、腑に落ちない。

じゃあ「よく熟れた」とはどういう状況なんだろう?
熟れる、と言えば真っ先に思い浮かぶのは果実。

熟れる前の若い果実はフレッシュでみずみずしい。
ぱっつりと張った表皮は、きらきらとまぶしく反射して輝く。
しかし果肉には固さが残り、味に奥行きはなく香りも薄く糖度も低い。

熟れた果実にははじけるようなフレッシュさはない。
命の終焉を感じさせる姿形は、その形を維持できずに少し崩れている。
しかし一口かじれば鼻に突き抜けるほどの甘美な香り。
甘くとろけるような果肉は、口中から脳髄までを侵食するように満たしていく。

果実は不格好に崩れることで逆に、鳥たちを強烈に誘惑する甘美な果肉を得たのだ。

何だかシナリオの一片みたいな文章を書いてしまった。

まぁこうやって書き散らかしてて思うのは、表裏一体なんだなっていうこと。
長所と短所が両方存在する状態が当たり前なんだし。
つまり短所がないってことは長所がないっていうことでもあるんじゃないかと。

何が言いたいか?
ほんとですね。
何が言いたいんでしょうコイツは。

ただ、これだけは全世界へ向けて言っておきたい。

今まできれいなだけの熟女を描いてきたな、と。
メリットだらけの熟女を描いたところで、果たしてそれが本当にエロいのかよ、と。

今、声を大にして言いたい。

おわり。